Author:ボブ
バカです。
検索エンジンから自作デカールというキーワードで飛んでくる方が結構いらっしゃるみたいで、自作デカールの情報を探して飛んできたのに訳のわからんフィギュアとか、製作途中のウンコ写真とかしかなくて、ガッカリしながらブラウザの戻るボタンを押す人がいるかも知れないと思うと申し訳ないので、役立つかはわかりませんが自作デカール関連で私が調べたことを簡単にまとめておきます。
一応、当ブログの主旨に沿ってHCM-Proで使う前提で書きますが、他の模型にも応用できると思います。ホンのわずかでも誰かの参考になれば幸い。
比較的簡単に出来るものとしてはインクジェットプリンタを使う方法だと思います。
1. 用意するもの
・ インクジェットプリンタ
・ 専用用紙
・ 画像編集ソフト
2. インクジェットプリンタ
最近のものであれば何を使ってもある程度綺麗に出力できると思います。
解像度は高い方がいいと思います。
3. 専用用紙
転写方式の紙があります。乱暴に言ってしまえば糊にインクを乗せて、それを対象物に貼り付けてしまうという原理です。刺青シールと同じですね。
使用手順としては白い台紙にプリントアウトした後に、糊のついた専用フィルムを貼り付けて、インクと糊をなじませます。それをデカール大に切り取って貼り付けるて感じです。
数個のデカールしか使わない時は透明フィルムを全て貼ってしまわずにデカール大に切って使うと同じ紙をスカスカになるまで効率よく使えますよ。特に1/200のMSに貼るデカールの場合、A4サイズの用紙なら耳無し芳一の如く全身に貼り付けても3~4機分のデカールは作れます。1機の為に1枚丸々使ってしまい用紙の大半を余白のまま捨ててしまうのは勿体無いですよね。
使用した部分は穴になるので切り取り方とか画像データの作り方次第ではプリンタが詰まったり故障したりするので要注意。ちなみにそんな無茶をしなくてもリーズナブルなはがきサイズも売ってます。
私の知っているのはA-ONEて会社のものとTooって会社のもの。どっちも家電量販店とかで買える他、メーカーサイトで通販も出来るっぽいです。
A-ONE
A4 透明
A4 白地
はがきサイズ 透明
はがきサイズ 白地
(株)Too
タトゥーシール
タトゥーシール ホワイト
両メーカーのものを使ってみましたが、使い勝手やクオリティに大差はありませんでした。タトゥーシールは我が家のプリンタがA6に対応していないせいでサイズ的に使いづらかったです。
4. 画像編集ソフト
色々あると思いますので、好きなものを使えばいいとおもいます。
恐らく一番見栄えがよくなるのはadobe社のIllustrator等のベクトルデータを扱えるドローツールを使うことだと思いますが、製品価格が高いのと、ベジェの習得がなかなか難しいので買う前に評価版を触ってみた方がいいかもしれません。最近の評価版はデータの保存も出来るっぽいので一発勝負のみであれば評価版で作業を終わらせてしまうというグレーな方法も使えるかもしれません。
私はベジェが使いこなせないので代替としてパワーポイントのオートシェイプ機能を用いてデータを作成し、Photoshopで読み込んでいますが、かなりめんどくさいです。
作成する画像データは解像度をかなり高くしないと出力したときに文字が読めません。特に1/200スケールでは出力する文字も相当小さくなりますので、解像度が低いと文字なのか汚れなのか判別が付かないレベルになります。色々試してみましたが、私は1000pixel/inch以上あればいいんじゃないかと思っています。
解像度が低くて使い物にならないデカールのイメージ。
ただし、出力するデカールデータが小さくなればなる程、当然ですがかなり器用でないときちんと貼れないんで要注意。貼りつけた後に多少の位置調整が可能なガンダムデカール等の水転写式デカールと違い、刺青シール方式ではほぼ一発勝負なので歪んで貼り付けちゃうと修正が効きません。
上述の専用用紙を使う場合には印刷前に画像を左右反転させておく必要があります。これを忘れるとセツナイことになりますよ。
5. 白の出力
最大の難関は白の出力です。
通常のインクジェットプリンタでは白い紙にCMYK等のカラーインクを飛ばして表現する為、白は使用する紙の色に依存してしまいます。つまり、白色部分はインクを一切飛ばさないわけです。しかし、上述の専用用紙は基本的に透明なので白色の表現が出来ません。
そこで取るべき方法は3つあります。
(1) 白色専用用紙を使う
基本が白の用紙です。
1/200スケールの精細なデカールを作成する場合には余白の処理が難しいので使いどころは非常に限定されます。白色で出力する図柄の周りを成形色等で囲んで違和感を軽減することは出来ると思います。
これはスピードグレードのウイングガンダム用に作成したデカールの一部です。シールドの赤と限りなく近い赤を作って、文字の周りを囲んで貼り付けた時の違和感を軽減させています。もちろん、こんな手段を使わずに根性で余白を全て切り抜くという方法もあるでしょうが、1/200で使う前提だと相当器用じゃないとパーフェクトに刳り貫くのは難しいでしょう。特に細かいデカールは厳しいかと。
(2) 白インクが使用可能なプリンタを使う
調べた範囲ではアルプス電子のマイクロドライプリンタしか見当たりませんでした。
こちらの製品であればWAVEから専用用紙が発売されていたり、金や銀等、通常のインクジェットプリンタでは表現が困難な色調も出力できます。でも、本体の定価が52,290円(税込)となかなかファンタスティックなお値段です。
(3) 印刷所に個別発注する
印刷所によっては個人の発注を受け付けてくれるようです。大概の場合は相当数のロットで注文しなければならない為、買ってきたコンプロをちょこっとドレスアップする程度では費用対効果が厳しいと思います。宝くじ当てたりとか、竹藪で裏金拾っちゃったりとかした方は試してみては如何でしょうか。
今日のAmazon。
アルプス電子のプリンタとか貼ろうと思ったけどありませんでした…orz
>>アルプスの少女ハイジ ハイジとクララ
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