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実体顕微鏡でフィギャーを塗ってみる(1)

micoroscope001.jpg
久しぶりの自由研究シリーズ。今日は顕微鏡でフィギャーの塗装しようぜシリーズです。

 最近ガンプラだけじゃなく、1/35とか1/20あたりの人間フィギャーとかにちょっと興味を持ってまして、ちょっと手を出したりしているのですが最大の鬼門はやはり目玉です。手はプルプルするしすげー小さいし0.1mmでもズレると表情がイメージと違ってくるしですげー難しいです。

 Twitterで教えて頂いたのですがどうやら実体顕微鏡を使って塗るという技がある様です。実際精密機械とか作ってる様な職種の方々とかは実体顕微鏡を用いて作業する様で、細かい作業をする際に顕微鏡を使うというのは非常に理に適っています。始めは半信半疑でしたが、ある方から飲み屋で実際に購入直後の実体顕微鏡を使わせて頂いたところ、確かにこれは見えるし、見えれば塗れそうな気がしました。これは買うしかねえと思ったのですが、購入を躊躇する難点が3つあったのでした。

 ・ 値段が高い
 ・ でかい
 ・ 双眼で覗きながらの作業は苦しい

 1つ目はなんだかんだで固定倍率でも1万円以上、倍率変えられるものになると安くても数万円、業務用になると下位モデルでも原チャリが買えちゃうお値段とかクルマが買えちゃうお値段になっちゃいます。果たしてフィギャーの塗装にそれだけ投入する価値が有るのだろうかというのは大いに自問自答してしまうところです。

 金銭的な部分は結局のところ、節約するなりなんなりでどうにかなるとして、問題は二点目と三点目です。何よりも問題は大きさで実体顕微鏡となると結構でかいのです。プラモを積む場所も限られてきている程物が溢れかえっている私の部屋で何処に保管するのかという問題と、そもそも猫の額程の広さの作業卓でそんなデカイものを置いて作業が出来ないという問題があるのでした。

 次に双眼で覗きながら作業が出来るのかという問題。実際に使わせて貰った時に思ったのが長時間の作業は無理だろうなーということ。双眼のレンズを眼鏡かけて覗きながら作業をするのはなかなかツラいものがあります。慣れればどうってことないのでしょうけど、そこが気になりました。大きな液晶がついていて覗かなくてもいい実体顕微鏡も市販されているのですがお値段が跳ね上がるのでかなりアレな感じです。PC接続可能なものもあったのですが、見るからに安っぽいかまたはかなり高い製品しか見当たらず、またPC接続だとエンコーダをかますからある程度の遅延が気になるなんていう意見もあり躊躇していました。

 そんな時に見つけたのが今回購入したこのiミクロンです。
 iミクロン (iPhone/iPod touch用セット) iPhone/iPadが本格的な顕微鏡に変身するデバイス 自由研究に最適! (iPhone/iPod touch用セット)(Amazon)


 これはiPhoneに付けて使う顕微鏡なのですが、そのコンパクトさと、iPhoneの大画面で作業可能という点で私の中の難点を2つクリアしています。iPhoneの光学レンズを強化する方式で、iPhoneのカメラ程度のレイテンシーなら全く気になりませんのでそこもクリア出来るはずです。

 このiミクロンという製品ですが、中身はProScopeというアメリカの製品です。現地価格で$149。日本で買うと19,800円なので約5,000円違います。しかしこの販売元のWebサイトの通販は米国のみの対応で海外発送は出来ず、他の米国の通販サイトを見てもなかなか海外発送してくれるところがありません。あっても結局個人輸入すると送料で$20~$30上乗せされるはずなので結果的に日本で買うのと大差が無い感じになるはずです。もっとじっくり探せば送料無料で海外発送してくれる神様みたいな会社もあるのかもしれませんが…。個人購入することを考えると日本で買う方がすぐに手に入りますしいいのではないでしょうか。

 前置きが異常に長くなりましたが、開封するとこんな感じ。本体とiPhone用アタッチメントが予め装着されているのですぐに使用可能です。
micoroscope002.jpg

 装着してみたところ。iPhoneの大画面で作業できるのは大きいです。期待が高まります。
micoroscope003.jpg

 しかし、ここで大問題にぶち当たりました。レンズの焦点距離が近すぎて作業エリアが無いのです。白い部分を外してやると数センチの作業エリアが確保できますんで一応それで塗れなくはないですが、スタンドを用意してやる必要がありそうです。

 ちなみにフィギャーはこんな感じです。

 1/35のUCHGについてきたオッサン。
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 ビルダーズ人形の1/144セイラさんぽい人形。
micoroscope005.jpg

 プライザー1/200オッサン。
micoroscope006.jpg

 1/200まで行くと苦しい感じです。

 しかし、作業エリア確保のために白い集光パーツを外すと光が拡散して暗くなります…。
micoroscope007.jpg
 筆が超デカく見えます。

 まだ塗ってないのですが、焦点距離の短さがやはり致命的で本格的な作業には向かないのではないかと思います。作業できないわけではない、程度しか作業エリアを確保できないのはキツいです。レビューなかったから一か八かで買いましたけど、ぶっちゃけ失敗だッ!フィギャーの塗装に使おうと思う方は他のものを選んだ方がよさそうです。

 これより安い値段で普通の実体顕微鏡、買えますからね。なんといっても。
 Vixen(ビクセン) 双眼実体顕微鏡 ミクロボーイ 30倍 2122-00
 実験・観察 双眼実体顕微鏡


 倍率変えられるのはちょっと高い感じです。
 Vixen(ビクセン) 双眼実体顕微鏡 ミクロボーイ SL-40N 21231-6

 しかし、私はここまで来たら意地でもiPhoneでどうにかしたいと思います。普通の実体顕微鏡が何個買える値段になろうとも敢えて傍流をいきたいところです。ふと思ったのが何もしない生iPhoneはどうなのかということ。

 それがこれです。1/35フィギュアなら拡大機能を使えば顕微鏡と互角のサイズまで拡大できます。問題はこのくらいの大きさに見える距離だとやはりピントが合わないことでしょうか。しかし、もしかして接写レンズを使えばある程度話してもピントが合うのではないでしょうか。
micoroscope008.jpg

 次回のお題は接写レンズ VS 1/35フィギャーです。


 ちなみに、フィギャー塗る目的だとアレですが、このiマイクロ、顕微鏡としてはそれなりの性能を持ってまして、正しい使い方の範囲では結構綺麗に見れます。iPhoneアタッチメントなので拡大した写真や動画もすぐに撮れちゃうのも魅力的かもしれません。iPad用もあるので超大画面で生き物観察とかも出来るかもしれません。

 ちなみにこれはさっき叩き殺した蚊です。苦手な方はクリックしないでください。血吸われてる状態なのがアレですね。
micoroscope009.jpg
micoroscope010.jpg


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